小1の息子が突然不登校になりました
色々試しましたが学校へ行けず、子どもに付き合う私も疲れてしまいました…
わかります。私の子どももついこの間までそうでした。。。
母親として子どもにどう接すればいいのか教えてください
了解しました!
悩みを解決するために、私が実際にやってきたことをご紹介していきますね
不登校の小学生へ親が出来る対応や接し方は?原因と長期化を防ぐ方法も
本記事でかいけつできること
✔ 親として子どもにどのように接すればいいのかが分かる
✔ 不登校になってしまった子どもの気持ちが分かる
✔ 子どもの将来に希望の光が見えるようになる
早速結論ですが、
「学校へ行きなさい」とは言わないことです。
これを言わないことを続けて、小学校1年生から不登校だった息子は、1年後にはほぼ登校できるようになりました。
本記事を読んだ後は、不登校のお子さんへの関わり方が分かり、支える親の皆さんが明るい気持ちで一歩踏み出すことができます。
不登校に関するデータ
不登校とは…
文部科学省の調査では、「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。
文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果 」より抜粋
文部科学省が2023年10月に公表した調査結果によると、2022年度の小中学校における不登校者数は過去最大の29万9,048人でした。これは前年度比22.1%増です。
不登校児童生徒の数は年々増えており、文部科学省の定義にあてはまらない予備軍も含めると、相当な数になるのではないかと予想されます。
まさか自分の子どもが不登校になるなんて…
不登校は決して珍しいことではなく、誰にでも起こりえるのです。
不登校の原因
どうして学校に行きたくないの?
何が原因?
不登校は、「いじめ」「勉強」「友達」など原因がはっきりしていないことも多く、そのため対策が立てづらいことがあります。
新しい環境でのストレスやプレッシャーを毎日少しずつ受けてきて、子どもの心が「これ以上はガマンできない!もう限界!」となった時、不登校という形でシグナルを発すると言われています。
また、ここで最も重要なのは、
どうして学校に行きたくないの?!
行けない原因をとりのぞくから教えて!!
と、理由をしつこく子どもに聞いてはいけないということです。
心配する気持ちはわかりますが、原因が本人にもわかっていなかったり、子どもの言語化する能力がまだ育っていないため説明できず、更にプレッシャーを与えてしまうことになりかねません。
親がしてはいけないこと
✔ 学校へ行かない理由を何度も問いただす
子どもの気持ち・心理
不登校の子どもは、日ごろのストレスやプレッシャーに耐えられなくなり、「学校へ行かない」選択をすることでSOSを発信しています。
不登校の子どもの気持ち
✔ 学校に行った方が良いことは分かっている
✔ 周りに迷惑をかけていることは分かっている
✔ 学校に行けない自分はダメな人間だと思っている
☞ 自己肯定感ダダ下がり中!
不登校の子どもは、頭では登校した方が良いことは分かっていますが、ストレスやプレッシャーが限界に達すると体調を崩したり、動けなくなってしまいます。
大人が鬱になってしまうのと似たような状況です。
他の子が出来ているのに僕はできない…
自分はダメな人間だ…
周囲の期待に応えられない自分には価値がない…
不登校の子どもは褒められることが少なく、自己肯定感が下がりがちです。
まずはこころに栄養を与えて、元気と自信を取り戻すことが先決です
親の心得
ここからは、不登校の親の心得をお伝えしていきます。
知っておくことで、今後の子どもへの対応のヒントになれば嬉しいです。
子どもへの接し方
子どもへの接し方は以下を心がけてください。
✔ 存在を認めてあげる
✔ 意思のある1人の人間であることを思い出す
✔ 「できる」に目を向ける(=「できない」に目を向けない)
親は、学校に行けない、というだけで「ダメ」というレッテルを貼ってしまいがちですよね。
かつての私もそうでした。
存在を認めてあげる
子どもを授かった時のことを思い出してください。
元気に生まれてきてくれればそれだけで満足!
そう思っていませんでしたか?
子どもが急に事故にあったり、大病を患ったり、予期せぬことでこの世からいなくなってしまうことを想像してください
生きてるだけでまるもうけですよね!
「そこに居てくれるだけでいい」
「あなたは、あなたのままでいいんだよ」
何よりも子どものこころに栄養を与えるのは、全てを受け入れる愛情です。
まずは、この世に生まれてきてくれたことに感謝して、子どもの存在を認めてあげてください。
意思のある1人の人間であることを思い出す
子どもは操り人形でも、ロボットでもありません。
自分の意思があります。
無理やり、力づくで行動させようとしても、うまくいかないでしょう。
一時うまくいったとしても、決して長続きしません。
子どもが今何に目を向けているのか、観察してください
子どもを毎日観察することで、変化に気が付くことが出来ます。
また、本当はどうしたいのか、分かるようになってきます。
親の思い通りに行動させようとせず、ちょっと離れて観察してみてください。
子どものこころを楽にするヒントが見えてくるかもしれません。
「できる」に目を向ける(=「できない」に目を向けない)
学校に行けないというだけで、親は「ダメな子」というレッテルを貼ってしまいがちです。
出来ることもあるはず! どんなに小さなことでもいいので探してみて!
「朝ごはんひとくち食べられたね」
「歯みがき忘れずにできたね」
「おはようのあいさつができたね」
そんなの、出来て当たり前よ
今は当たり前と思うことでも、赤ちゃんの頃はできなかったですよね。
当たり前が増えると、褒められることが少なくなります。
それは、子どもの自信をつける機会をなくしてしまっている、ということです。
褒めることで、子どもの自己肯定感が上がります
たくさん褒めて、こころの充電を100%にすることを目指しましょう。
親の気持ちの切り替え方
不登校の子どもを持つ親はつらいですよね。
子どもが学校に行けないので、ずっと家で一緒にいることになります。
仕事へ行けない経済的不安、子どもの将来への不安、ご近所の目が気になったり、1日中ストレスが溜まって精神的にも不安定になりがちです。
親も人生を楽しむ
親の人生は子どものものではありません。
あたなの人生はあなたのものです。
1日の内、数分でもいいので自分が喜ぶことをしてください。
親であるあなたが、まず自分のこころを満たしてあげてこそ、こどもを支えてあげることが出来るようになります。
誰に相談すればいいか
1人で抱え込まず、相談先に悩みを聞いてもらいましょう。
気持ちが楽になり、具体的な対応策が見つかるかもしれません。
✔ 学校
✔ 公的機関
✔ 民間施設
✔ 医療機関
それぞれご紹介していきます。
学校
担任の先生
まずは、担任の先生に相談しましょう。
子どものことを既に知っているので相談しやすく、クラスでの様子も現場で一番よく分かっているはずです。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーがいる学校であれば、この方に相談してみるのもいいでしょう。
心のケアやストレス対処の専門家であり、子どもだけではなく、親のカウンセリングも実施してくれます。
ただし校内に常駐していないことも多いので、来校する日時を確認しておくことをおすすめします。
教頭先生・校長先生
学校によっては、教頭先生や校長先生が熱心にお話を聞いてくれる場合もあるでしょう。
長い間子どもと関わってきたスペシャリストですので、子どもの気持ちを受けとめながら対応方法を一緒に考えてくれるかもしれません。
公的機関
自治体によって機関や対応内容は異なります。
お住いの地域でどんなサポートがあるのか、調べてみるといいでしょう。
また、学校から紹介される場合もあります。
教育センターなど
不登校の相談ができ、その子に合った対応方法を紹介してくれたり、よりよい対応法を考えてくれます。
民間施設
民間施設には以下があります。
フリースクール
学校に行けない子どもたちが通う民間の教育施設です。
規模や活動内容は多種多様で、スクールによって特徴があります。
距離が近く、子どもの性格に合った場所を探してみましょう。
学習塾などの習い事
学校の授業の替わりとなる学習塾は、子どもの性格に合わせて個別指導や家庭教師を選択してもいいでしょう。
プログラミング・音楽・運動など、子どもの興味に合わせて検討してみましょう。
学校以外で夢中になれたり経験を積むことは、子どもの自信にもつながります。
がんばったこと、少しでも成長できたことをすぐに褒めてあげましょう。
医療機関
小児科や、児童精神科の先生に相談するのもいいでしょう。
専門的な見地から子どもへの対応方法を一緒に考えてくれるでしょう。
鬱や癇癪がひどく、生活に支障をきたしている場合は薬の力を借りることも検討しましょう。
本人も支える親も、心身が楽になる場合があります。
一度担当の先生に相談してみるのもいいでしょう。
長期化を防ぐためにはどうすればいいか
不登校は簡単に解決するものではありません。
焦っても何もうまくいきません。
私の経験から思うことは、親がこころの余裕を持つことが、まずは大切だということです。
親がこころの余裕を持つことで、子どものありのままを受け入れ、笑顔で抱きしめることができます。
それが子どものこころに栄養と自信を与え、前に進める原動力になるのです
✔ どうせなら不登校を楽しく過ごす
✔ 不登校だったことに後悔するかどうかは、時間がたってみないと分からない
気持ちを切り替えるのは簡単ではありません。
ですが、同じ時間を過ごすのであれば楽しい時間を過ごしたいですよね。
子どもが不登校であることが、本当に悪い事なのか?
その答えは未来でしかわかりません。
ほんの少しずつでいいので、子どもの可能性を信じて楽しく過ごすことを心がけてみませんか。
私の実体験より、「学校へ行く」ことにこだわらないことが、長期化を防ぐ方法の一つだと確信しています。
解決のきっかけは?
子どもにとってはとても怖くて心配だったことが、やってみると実際は楽しかった、ということがあります。
子どもが信じてしまっている「思い込み」をはずしてあげるきっかけがあれば、それをうまく活用することが解決の糸口になるかもしれません。
私の息子の場合は、学校へ行くことも、教室へ入ることも、怖くてできませんでした。
毎日一緒に、
学校の門まで行ってみる、
空き教室を用意してもらって、そこまで行ってみる、
空き教室で給食だけ食べてみる、
図書室で本だけ読んでみる・・・
本当に本当にスモールスモールステップできました。
時には2歩も3歩も、10歩くらい下がってしまうこともありました。
✔ 親は子どもに期待しすぎない
不登校脱却に関しては、親は子どもに期待しすぎない方が精神衛生上絶対にいいです。
今日うまくいっても、明日もうまくいくとは限りません。
今日がんばりすぎちゃったから、明日は疲れているかも
不登校が改善することを期待しすぎてしまうと、うまくいかなかった時のショックで親が疲れてしまい、子どもにもつい当たってしまいがちです。
何も言わないでいた方が、こころに元気ができてきた子どもの方から声をかけてくれるかもしれません。
ママ、学校いこう!
まとめ
今回は、不登校の小学生に対する親が出来る対応や接し方をご紹介しました。
子どもに対してできること
✔ 存在を認めてあげる
✔ 意思のある1人の人間であることを思い出す
✔ 「できる」に目を向ける(=「できない」に目を向けない)
親の気持ちの切り替え方
✔ 親も人生を楽しむ
✔ どうせなら不登校を楽しく過ごす
✔ 不登校だったことに後悔するかどうかは、時間がたってみないと分からない
不登校になってしまう子どもの心理や、付き添う親の気持ちの切り替え方などの心得も参考になれば嬉しいです。
また、解決のきっかけや、長期化を防ぐ方法も私の実体験を踏まえながらお伝えさせていただきました。
少しでも悩んでいる方の参考になれれば幸いです。