「いますぐ書け、の文章法」(堀井憲一郎)
マナブログのマナブさんをはじめとする、人気ブロガーがおススメしていた本を早速購入して読んでみました。
堀井憲一郎とはどんな人物か?
1958年生まれ。京都育ちのコラムニスト。フリーライターとして独自の視点で徹底した調査に基づくコラムを各誌で執筆。著書も複数にわたり、内容も落語・ディズニーランド・若者論など、多岐にわたる。雑誌、放送媒体でも活躍している。
本の要点について
ここからは本の要約と、心に残ったフレーズを付箋に貼っていきます。
プロとアマチュアの徹底的な差
文章を書くことはサービスである。
読んでいる人のことを常に考えて書けばいい。
自分の主張を曲げてでも、読者に楽しんでもらおうとしているか。
自分が褒められようとして文章を書いていないか。
自己満足ではなく、まず、本気で読者の立場にたつことから始まる。
この意識から変えることが重要。
文章は結論から書け
断定するのは読む人のため、しないのは自己弁護のため
本気で読者の立場に立って自分の企画をダメ出しする
文章の仕上げは飾らず、削ること
文章は人を変えるために書け
おもしろい文章とは、読んだ人が何か変わったと感じる文章であり、文章を書くのは、人を変えるためである。
人を変えるものを書かないと、意味がない。
だからいつも「何かおもしろいことはないか」「新しい工夫はないか」と常に考えて生きていくという心構えがあればいい。
だいたいの場合は、書く人自身が体験した軽い驚きがまずあって、それを読んだ人にも追体験してもらいたい、という意志で貫かれていればなんとかなる。
人を変えられる可能性をいつも信じて自分の仕事をする
人を変えるために逆説的なタイトルをつけろ
文章を書くのは頭ではなく肉体の作業だ
毎日文章を書き続けるのは体力が必要。
前に進むためには具体的な相手を想像して書く、書く、書く。
書きたいことじゃなく、彼、彼女が喜びそうな物を書く。
リアルに相手のことを思って「伝えたい、何とか心を動かしたい」届く文章を書く。
毎日文章を書き続けるのは体力が必要。
時間がないじゃない、今、生きている状態で生きている文章を書け。
落ち着いてじっくり書くな、身体より頭が勝ってしまう。
そんな文章おもしろくない。
書くのに大事なのは前へ進む力
書いている最中に新しいことが浮かんでこなければ、それは失敗
個性は身体にしか宿らない
踊りながら書け
シャーマンな気分になるため、普通の自分でなくなるため、踊りながら書く。
身体から絞り出されるものだから。
「誰に書くか」さえ決まれば「何を」は後からついてくる。
「誰に向かって、どういうことを書いているのか」が意識されている時だけ、自走する文章が書ける。
書く前に想像もしなかった出来上がりになるから楽しい
即興性、この瞬間にたまたま思いついたことを書く
事前に各内容と最終的に言いたいことは決まっている。導入と展開のビジョンはない。誰かが引っ張ってくれる感覚。
なるべく高いテンションになって書き出す。
感想
具体的な相手をリアルに想像して、相手が喜ぶことを書いて書いて書きまくると、物書きの妖精か神様か分からないけれど、憑依するのだそうだ。
私は学生の頃漫画を描いていたことがあって、この「憑依」や「自走」の感覚は何となく分かる。
ストーリーは行き当たりばったり。読んでくれる相手も笑ってくれるだろうし、描いている自分も楽しいのだ。
文章は人を変えるために書かないと意味がない、とまで言い切っていた。
そうなのか。
確かに、自分が読み手の立場だったら、新しい発見をするために文章を読んでいる。
それは大それた事ではなくても、私が文章を書くことで、
「こういう考えもあるのね、なるほど」
程度でもふむふむと思えるところがあればいい。
私からしか聞けない体験、私の感動を伝えていこうと思う。