<読書ブログ>「バナナの魅力を100文字で伝えてください」(柿内尚文)

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自己紹介、得意ですか?

とっさに言われると、自分のできない部分ばかり頭に浮かんで、自分をどういう風に紹介すればいいのか言葉がうまく出てこないことは多いです。

「バナナの魅力を100文字で伝えてください」(柿内尚文)

うまく伝えるためには、自分がイメージする「伝え方が上手い人」になりきること。

そして「伝わる構造」と「伝わる技術」を身につけることです。

伝えたい事が相手に伝わるように、本書の内容をアウトプットしていきます。

著者紹介

柿内尚文(かきうちたかふみ)さん。

編集者、コンテンツマーケター。

1968年東京都出身。

これまで企画した本やムックの累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著書『パン屋ではおにぎりを売れ』はベストセラーに。

心に残った内容

ここからは、個人的に心に残った内容を書き留めていきます。

人は話をあまり覚えていない

  • 人は話をあまり覚えていない
  • 一度伝えただけで伝わったと思うのは危険
  • 言わなくてもわかってもらえるはずは間違い

「ザイアンスの法則」を知っていますか?

ザイアンスの法則…人やモノやサービスなどに何度も触れることで警戒心がどんどん薄れていき、関心や好意を持ちやすくなるという心理的な効果のこと

人に関心や興味を持ってもらった上で伝えた方が効果的です。

伝える頻度を高めることです。

また、「エビングハウスの忘却曲線」でも分かる通り、人は聞いた情報のほとんどを覚えていません。

エビングハウスの忘却曲線…

人が何かを記憶した時以下の通り忘れていく、という忘却曲線

  • 20分後には約42%を忘れる
  • 1時間後には約56%を忘れる
  • 9時間後には約64%を忘れる
  • 1日後には約66%忘れる
  • 2日後には約72%忘れる
  • 6日後には約75%忘れる
  • 1か月後には約79%忘れる

1度話した情報でも、忘れていることを前提に何度も伝えていく必要がありますね。

「伝わる」は7階建て構造

伝わる構造は、7階建てのビルのようなものです。

必要な力内容
7階信頼感①誠実さ・素直さ②スキル・能力③結果・成果④接触頻度⑤モラル⑥関心⑦意義・価値・動機
6階親近感相手を「聞いてみよう」という気にさせる
5階聞く力相手が何を必要としているのか聞く
4階見える化頭の中にシーンが思い浮かぶ伝え方
3階相手ベース自分が「伝える」ではなく、相手に「伝わる」が重要
2階納得感相手が理解する、腑に落ちる
1階ゴール設定「何のために?」目的を設定する

自分勝手に「伝える」のではなく、相手が理解できたのか、何を求めているのか、イメージできているか、自分が信頼されているかなど、相手ベースに「伝わる」をする必要があります。

何かを相手に伝えたい時、つい自分の話す内容について考えてしまいますが、フォーカスすべきは相手の気持ちでした。

「伝える」を「伝わる」にするのって優しさなんだな、と感じました。

伝える技術 伝わる技術 


この表題の書き方、とってもイメージしやすいですよね。

これも、とても相手ベースになってるな、と感じます。

法則内容ポイント
比較の法則比較することで魅力が伝わるダメな部分を正直に伝える
フリオチの法則ビフォーアフター振れ幅を大きくして価値を伝える
ファクトとメンタルの法則①ファクト(事象・事実)
②メンタル(感情)
①②を分けたり、かけ合わせたりして伝える
脳内チューニングの法則コミュニケーションの不一致を改善する①ゴールの共有
②質問でチューニング
③見える化
言いかえの法則マイナスをプラスに変える自分を楽しくさせてくれる方法
たとえの法則身近なものに例えるイメージの見える化・自分ゴト化
ネーミングの法則より認識できるようになる自分ゴト・新たな発見・気づき・共感
間の法則相手が考える時間をつくる伝わりやすくなる
数字の法則頭の中をくっきりはっきりさせる解像度が上がる・ポイントがわかる・スペシャル感が出る
読点の法則伝わる強度を上げる思いを強く感じられる
外部力の法則伝えたいことを信頼してもらう外部力で信頼感を高める
相手メリットの法則相手が喜ぶ伝え方相手メリットを伝えるとマイナスもプラスに変えられる
3つのグッドの法則自分・あなた・社会good三方良しを入れて興味・関心を高める
文脈の法則伝わる文脈づくり①目的、ゴール
②前文脈
③後文脈
結論の伝え方内容に合わせて結論先or後使い分ける結論は先に。裁判や顧客に商品を伝えるときは後
本能の言語化顕在化していない本能を言葉にするセルフ問答で本能に近づける

まとめ

人に何かを伝えるとき、自分は伝えたつもりになっていても、伝わっていない事が往々にして起こりえます。

それは人間が十人十色で、相手がどっこまで理解しているか、イメージできているかは本人でないと分からないから。

また、人間は忘れる生き物であり、過去に伝えた内容であっても忘れている前提で話す必要があります。

伝えることは、相手に対する思いやりであり、優しさであると感じました。

どうすれば相手がイメージしやすいか、

どういう伝え方をすれば相手の印象に残るか、

どんな感情で話すのか、

相手と自分の信頼関係ができているか、

相手が聞きたいことなのか、

相手の興味に沿った内容になっているか、等々…

「伝える」「伝わる」をお互いに最大限力を発揮させるためには、

準備と心構え、相手を観察して思いやる気持ちが重要だと気が付きました。

毎日「伝える技術」を実践できれば、お互い笑顔で素敵な日々が送れる気がします。

意図して過ごしていきたいと思います。

忘れたらまたここにもどってきます!

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