親指に感謝

著者のひとりごと

左手の親指をけがした。

いつ痛めたのか全く気が付かなかったけれど。

ぱっと見た目では誰も気が付かない。

爪の上の方が黒くなって、押すと痛いし、親指を使って何かしようとすると「ズキッ」として力が入れられない。

私は右利きなのだけれど、左手の親指も意外と結構使う。

娘の髪を結う時、ゴムを回して結ぶのに親指が使えないのはとてもつらい。

人差し指から小指までをサポートしてくれるのって親指しかいない。

料理する時、包丁を握るのは右手だけれど、添えるだけの左手も親指が曲がらないとそれを切ってしまいそうになる。

右手で鍋の取っ手を持ち、左手で鍋のふたを開けようとするけれど、うまく持てなくて落としてしまった。

包丁で野菜の皮をむくとき、左手で野菜を持っているのだけれど、左手の親指が良い感じでむきやすいように導いてくれていたんだと気づいた。

スマートフォンの指紋認証を左手の親指にしている。

指定された箇所に親指をかざすのに苦労する。

ジップロックの入れ物を開けるのに両手が必要。

左手は親指以外の指を使うのだけれど力が入らず、なかなか開けられない。

親指がないと、「つまむ」動作ができなくなるので色々と制限されてしまう。

使えなくなって改めて親指の大切さに気付く。

こんなにサポートをしてくれていたんだね。

親指、今まで気が付かなくてごめん。

親指、今までありがとう。

めっちゃ助けてもらってた。

当たり前に今あるものが、どれほどありがたいものなのか。

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家があるお陰で、雨風をしのぐことができる。

電気があるお陰で、日が落ちても活動することができる。

お湯をたっぷり沸かせるので、温かい湯船に浸かることができる。

ふかふかのお布団があるお陰で、寒い冬でも暖かくして眠ることができる。

両親・ご先祖様のお陰で私がここにいることができる。

感謝、感謝、感謝。

ありがとうございます。

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